4年ぶりの合宿です~合宿編~

軽登山を楽しんで、心地よく眠りについた東京本社Yです。
旅先では思いもよらないことが起きますね。

まだ日も登り切らない早朝。
部屋のドアをノックする音で目が覚めました。

時計を見ると、6時。
ドアをノックする音が続きます。
そのうち、ドアがたたかれるようになったので、
忍び足でドアに近づくと、外でぼそぼそとしゃべる声が聞こえます。

これは・・・心霊現象か何かですかーーー!!!

恐る恐るドアスコープを除くと、そこには白髪の老婆の姿が・・・
何か言いながらドアを叩いているじゃありませんか!!

マジで怖いんですが、よく見れば生きてる人間であることが分かったので
思いっきり不機嫌な顔でドアを開けました。

やっと開いた、というような顔をする老婆。

次の瞬間、さぁーっと顔色が変わる老婆。

何も言わずにドアを閉める私。

そのままベッドに戻って寝ましたが
後々考えてみれば、フロントに電話するのが一番ですよね。
こういう時。

***

気を取り直して、合宿一日目は近江八幡駅に集合です。
まずは沖島へ渡る船に乗るため堀切港に向かいます。
毎回、何かしらあるんですが、今回も例にもれずドタバタです。

バスが運休していることは分かっていましたがタクシーもない!
呼べばいいんじゃない?て思うでしょ?

全部出払ってて呼べるタクシー無い!

タクシーの絶対数がそもそも少ないのでした。
船の時間があるから冷や冷やしましたが、何とか全員が港にたどり着きました。
ここで教訓を得た我々は、帰りのタクシーを予約。
そして船で沖島へ。

10分ほどで沖島到着。
静かな港に降り立ちました。

最近では「猫の島」として注目された沖島ですが
世界でも珍しい【淡水湖に浮かぶ有人島】で、日本国内には沖島しかありません。

歴史的にも興味深く、沖島に定住を始めたのは
保元・平治の乱で敗戦した源氏の落ち武者7名だといいます。
現在もほとんどの島民がその7名の苗字を受け継いでいるのだとか。
山の上には城が築かれ、琵琶湖水運や交通の要衝として歴史上の事件にも度々登場するようになったそうです。

漁協では「よそのもコロッケ」なるものが販売されていました。
琵琶湖に生息するブラックバスやブルーギル(外来種=よそもの)を使った新名物で
食べてみましたがなかなか美味しかったです。

そんな沖島ですが、現在猫はほとんどいません。
島外の人が連れて行ってしまった(保護?)そうです。
この日も韓国から猫を撮りに来たという青年が来ていましたが
猫の姿のなさに途方に暮れていました。

私は前日の軽登山の興奮が冷めやらないので、城跡(山頂)へは行かず
漁協で長閑に湖を眺めながら琵琶湖の幸(淡水魚)のてんぷらに舌鼓を打つなどして島を堪能しました。

その後、再び船で堀切港に戻った一行は、予約していたタクシーで八幡堀へ。
八幡堀は近江八幡市にある八幡山の麓に巡らせた堀の事を言います。
かつて八幡山には八幡山城が築かれ、豊臣秀次がここを治めました。
本能寺の変で没した信長の安土城から建物や城下町を移してきたといわれています。

八幡堀周辺は風情ある町並みを残す観光地であり、
時代劇の水辺のシーンは大体八幡堀と言われるくらい有名な撮影現場でもあります。

 

今回の宿も町家の外観を残し内部をリノベーションした素敵なお宿でした。

合宿二日目は八幡堀周辺と朝鮮人街道の散策からスタートです。
八幡堀は有名な撮影現場と書きましたが、この日も早朝からドラマの撮影をしていましたw

朝鮮人街道は野洲から鳥居本までを走る脇街道で織田信長が安土城を築城した際に整備した道が元と言われています。
当時の街道(東山道=旧中山道)は安土の城下町より3キロほど南を通っていました。
安土の発展に人の往来が必須と考えた信長は岐阜城から安土を経由して京都に至る道を整備し、この道を通るよう定めたのでした。

安土城廃城後は、八幡山城下を経由するためにこの道が使われ
その後は関ケ原の戦い、佐和山の戦いで勝利した徳川家康が上洛凱旋する際にもこの道を使いました。
その後、将軍の上洛専用路とされ、参勤交代の際にこの道を使うことを禁じられたといいます。
唯一、朝鮮通信使のみ江戸に向かう際この道を使うことを許されたことから、朝鮮人街道と呼ばれるようになったという事です。

散策もそこそこに、お昼ごはんタイムです。
ここはやっぱり近江牛。

近江牛専門店で近江牛ランチです。
めっちゃ高いですが旅行支援クーポンで半額以下でした!

腹を満たした後は近江八幡駅から隣の安土駅に移動・・・の予定でしたが、
乗る予定の電車がない。
何を見て行程表を作ったのか、存在しないダイヤの電車が書かれていました。

次の電車はだいぶ先なので、タクシーで移動することに。
昨日はまったくいなかったタクシーですが、今日は3台いる!
急いで乗り込み移動しましたが、レンタルサイクルの予約時間に遅れ、
おばちゃんに文句を言われるなどしました。ごめんなさい。

安土駅に降り立った目的と言えば安土城址しかないですね。
私は3回目なんですが、毎回思う事は

「前回登った時はこんなに苦しくなかった・・・」

です。
こういうところで衰えを実感してしまいます。

安土城址はとてもきれいに復元され、まっすぐに伸びる大手道や各所に残る石垣、天守台は見事です。
天守は本能寺の変の後消失、その他の建物も八幡山城築城の際に移されてしまったので
残っているものはほとんどありませんが
安土城築城の際に信長が甲賀の寺から移築した三重塔と仁王門が当時のまま残されています。

安土城址を一通り散策して、安土駅に戻り、今回の合宿の全行程を終了しました。
今回もいろいろありましたが無事に終わってよかったです。

安土駅で解散した後、後泊組は京都へ移動。
京都の食通に教えてもらったというお店で晩御飯です。

食通がおすすめするだけあって何食べてもうまい!
そして京都で「あのシチュー」と言われる、めちゃ旨シチューも堪能。
最高です。

その後、縄手通りのスナックでカラオケを歌い、
連れていきたい店があるんだよ~と言われ、酔っ払いの道案内で30分ほど彷徨い
たどり着いた店で酔っ払いが寝落ちし、酔っ払いに呼び出された別の店のママさんと二人で語らい
酔っ払いをタクシーに詰め込んで宿に帰ったのでありました。

京都のディープな夜終了です。