6つの「人ザイ」

先月の日経TOP LEADERの付録に群馬県高崎市の中里スプリング製作所の中里社長の人事について特集がありました。

企業の人ザイにおいては、2-6-2の法則というものがあります。
これは大変有名な話ですが、企業という集団において、全体の2割の人が意欲的に働き、6割が普通に働き、残りの2割が怠け者になる傾向が高いという法則です。
簡単に言うと、上位2割は、企業として絶対に必要な人、6割は必要な人、残りの2割はあまり期待していないワーカー的な人ということです。
企業において、どの領域も不要ということはありません。
なぜなら、この法則が崩れることがないからです。

それをさらに細分化したのが、今回、特集されていた6つ「人ザイ」の考え方です。
人ザイについて、自分の中での線引きはあったですが、明確に表現をすることが出来ておらず、
何か良い表現がないかと考えてた中で、目から鱗の特集でした。
「人ザイ」には、「人財」、「人材」、「人在」、「人済」、「人罪」、「人災」の6つがあり、
人はこの6つのいずれかに分類することが出来ます。

人財」とは、頼まれた以上の仕事をこなし、人間性も豊かな人
人材」とは、潜在能力があり、どの人ザイにも変化し得る人
人在」とは、与えられた仕事、頼まれた仕事しかしない人
人済」とは、過去に確かに貢献したが、現在はやる気がない人
人罪」とは、他人に迷惑をかける人
人災」とは、他人に責任転換し災いを呼ぶ人

「人財」と「人材」は、どの企業でもよく使われる表現ですが、
「人在」、「人済」、「人罪」、「人災」を使っている企業はあまりないのではないでしょうか。

中里スプリング製作所では、毎年、社員の個人評価として、6つの「人ザイ」から1つ選択させているそうですが、
ほとんどの人が、「人財」か「人材」を選択するそうです。

弊社は、選択させることは考えていませんが、経営の判断材料の1つとして、
6つの人ザイを明確にし、理解しているだけでも大変価値があるのではないかと考えています。

皆さんもまずは、客観的に自分をみて、どの人ザイなのかを判断してみてください。
「人財」や「人材」でなくても安心してください。
意識次第で、誰もが「人財」になれます。

絶対的存在価値な人財になることが、成功の秘訣です。